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日々の日記。ひっそりと静かに。

ただいまのないただいま

正解なんて知らない世界でひとりで生きてる。
みんな。
たしかに守られていたりフォーマルの塊にみえたり揺らぎない自信とともにあるようにみえても、
だとしたらそれは答えのない世界に住んでいることを知らないか
知らないように見えるだけ。
若く美しくお金やステータスがあったり、けれどほんとはそんなことなにも関係なくてただ呼吸をし感情と思考を抱えて生きている。
仲睦まじそうで競っていたり知られたくないよといいながら誰かのいいねを待っていたり
そんなのはぎとって生きていれば。
どこにも正解なんてなく、どこにも成功なんてない。

心の奥深くにビーバーの巣のような穴ぐらがあって、傷ついたり哀しんだり不意打ちにあったりするとひとはしずかにその穴ぐらにもどる。
誰にも知られずに、ひとりで。
穴のなかには小さな焚き火が灯っていて光と温度がある。
その脇でうずくまったり座り込んだり仰向けになったり滔々と泣いたり、すこし笑ったり叫んだりそして自分を抱きしめたら
体温が戻ってきていたなら
ゆっくりとまた答えのない世界に身を晒す。

ただし答えはない。
まだ。
きょうも。
あすも。
いつまでも。