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日々の日記。ひっそりと静かに。

2020-01-01から1年間の記事一覧

クリスマス・ノート ※暗いので注意

クリスマスから新年明けまでの日々は毎年、真っ暗で灯ひとつないだだっ広い土地に冷たい風が舞い、凍える空気のなかにひとり立っていた。何も見えない。誰もいない。そんな時間が一週間とも十日ともなく続く。語りかける人など誰もいない。聞こえる声などひ…

走り書き ただ生きているだけで

若い人が自ら命を落とすのはほんとうにかなしい。***いまごろの年齢になってようやく、ただ生きていることだけですごいことなんだと、平たい一般論のようなことを実感する。平たい一般論は嫌いだが最近はつとにそう思う。自分以外の人にはいつも思ってい…

まだ、そばにいて。 犬のこと

愛犬が他界して今日で四十九日になる。しばらく前からこの日が怖かった。一般的に四十九日を機に、命は空へ完全に旅立つという。仏教からくるものか神道からくるものか知らないが、昨年から周囲でさまざまな人を亡くして、その四十九日をその都度見送ってき…

早朝の流星 130726

今朝、いつものとおり朝靄の中に自転車を走らせていた。角を曲がり、ほんのすこし道が開けると視界のなかで何かが動くのを感じた。見上げると、白く霞んだ明け方の空に、小さな光が西から東へすっと横切っていった。それが流れ星だと認識するのにすこし時間…

短文 画面越しの恋人

ときどきかつての恋人をインターネットの画像などでみかけることがある。ストーカーではない。わざわざ探しているわけではない。けれどネット内で自分の職業やそれ界隈のことを調べたりしているとおのずと、ときどき目にするのだ。書くまでもないがそれが誰…

偏愛音楽 #2 外出自粛編(特に関係ない)

※ 偏愛音楽 #1 https://tokomug.hatenablog.jp/entry/2019/10/06/001022外出自粛のなか、YouTubeばっかりみてるからそのなかからただただ好きな歌を(自粛じゃなくても引きこもり気味です)【星野源 SNOW MEN 】https://youtu.be/cBIW48e6GZE誰かにだけわか…

春の雨の夜のうた  Mr.Children 「365日」

冬から春に変わる季節の雨はときに冷たく、ときに生温く、三寒四温の言葉のとおり気まぐれに思う。けれどその気まぐれをひとつあけたあとには小さく春に、たしかに近づいていて不思議にすこし安堵する。昨夜から知らぬ間に降りはじめていた雨は思いのほか強…

きょうのいちにち 長い喪の作業

朝 7時前に起きて犬の散歩に行く。犬は今年の夏で15歳のおじいちゃんで、昨年から後ろ足が悪い。前にも後ろにもハーネスをつけて散歩する。足が悪いのに散歩が好きで、小一時間歩く。私自身が巨大な腰ヘルニアで手術を受けてからようやく2ヶ月が経つ。完治は…

祖母の死 大正11年生

2019年11月半ばの早朝に祖母が旅立った。母から、祖母の死を告げる電話が鳴ったのは朝3時だった。3年ほど前から、自宅と病院と施設へのショートステイをサイクルのように繰り返しながら過ごしていた祖母は、2年前に完全に施設に入所した。血液が作れない疾…